◆珍しい御節の具材 その3

本日紹介する料理は和歌山県の「ぼうり」

 

こちらは説明よりも、まず写真を見ていただいた方が衝撃を受けるかと思います☆

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 画像引用元:http://www.tv-tokyo.co.jp/travel/entry/bwIn6/32100/

 

かなりインパクト大な料理ですよねw(゚o゚)w

 

これはいったい何かと疑問に思うと思いますが、
これは里芋の親芋です☆
里芋って小さいイメージでしたが、親芋はかなり大きいんですね!

 

和歌山県では、お正月に餅の代わりとしこれを食べるそうです☆

 

作り方は、まず親芋を10日ほど前に畑より掘り、根、土を除き乾かします。

そして、2日前に洗い、1日ほど太陽にあてておきます。
さらに、味付けには2日間かけます。
まず1日目には、だし汁に、醤油、砂糖、みりんで濃い目の味付けをして、それで親芋を皮がついたまま強火で炊き、沸騰したところで弱火で煮ます。
弱火で4~6時間炊いたら、火を止め、一晩味を含ませます。
2日目は、味の含み具合を見ながら、再び火を入れ、くずれないように火加減に注意しながら2〜3時間程煮詰め、冷ましたら取り出して完成です☆

 

簡単なようでかなり手がかかっていますね!!

 

そもそも、なぜこのようなショッキングなものを作るようになったのか、というのは数百年近くも昔の歴史からきています☆

 

出典:https://www.thenews.ne.jp/detail/301732
こちらに記載の文章がわかりやすいため引用させていただきます。

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「ぼうり」の誕生のルーツは鎌倉時代後期、南北朝の時代にまでさかのぼります。
幕府と権力争いをしていた後醍醐天皇の王子・大塔宮護良親王は、鎌倉幕府の追求を逃れて現在の和歌山県田辺市(旧大塔村鮎川地区)のあたりにたどり着きました。王子は鎌倉幕府の追跡を逃れるため、山伏の扮装に身をやつしていましたが、空腹を感じ地元の人たちに餅を所望しました。当時は山伏には物を与えてはならないという村の規則があったため、土地の人は王子の求めを断ります。
しかし、その後餅を求めていた山伏姿の人物が後醍醐天皇の王子だったということを知った土地の人は深く恥じ入り、それ以来その行いを忘れないようにするため、正月に餅をついて食べるのをやめ、里芋でおせち料理を作ることにしたといいます。
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昔の方は、こういった礼儀だったりを大事にしていたのだなと思うと考えさせられます☆

 

ある意味、一生に一度は食べてみたい御節料理ですね!

 

ライターH