おせち料理の意味②

昔は、季節ごとの節句に神様にささげる、お供えをするための料理のこと全てが、「おせち料理」と呼ばれていました。

それが時代が移り変わり、いつの頃からか節句の中で特に重要でおめでたい日とされていた、「お正月(元旦)」に食べる料理だけを「おせち料理」と呼ぶようになったのです。

余談ですが、おせち料理と一口に言っても、その中身は各地域や各家庭によってさまざまです。

もちろん、基本となるのは日持ちがするもので、普通は生ものなどは入れません。

というのも、おせち料理はお正月の前に用意するものですから、1日や2日で傷んでしまうものは入れられないのです。

これは、忙しい主婦がお正月ぐらいは料理の用意をしないで、ゆっくりと休めるようにという意味でおせち料理を作るという考え方もあったようです。