魚食の移り変わりと現在の姿

国立民族学博物館の報告書に掲載されていた、前述の大阪府八尾市の女性(大正2 (1913)年生まれ)は、「昔を思うと、今は毎日が正月だ」と言っています(*´ー`*人)

魚料理や刺身などは正月くらいしか口にすることはなかったのに、それを日常的に食べることができるようになったことを、そう表現しているのです٩(*>▽<*)۶

 

ただし、江戸時代でも、江戸や大坂などの大都市に限っては、規模の大きな魚市場と各地からの鮮魚輸送のネットワークにより、比較的身近な食材として魚を入手することが可能でした(*´ー`*人) 

かつて特別な日の特別な食べ物だった魚は、高度経済成長期を経て、海から遠く離れた地であっても手軽に手に入れることができる、もっとも身近な食材のひとつとなりましたo(*⌒―⌒*)o

 

それはひとえに、鮮魚の保存技術と輸送手段が発達したからに他なりませんが、魚が日常的に食されるようになったとはいっても、魚に付随するこうした階層性は、現在でもその魚を食する場面に深く関係しています( ●≧艸≦)★

そこで以下では、現代の豊かな食文化の中で、わたしたちが正月という一年の節目において、どのような魚を選んで食しているのか、紀文食品による調査結果をもとに、地域ごとの特性も含めて考えてみたいと思います+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ

 

f:id:newyear-dishes:20171214085242g:image

 

参考資料

https://www.kibun.co.jp/knowledge/shogatsu/database/fish/index2.html