正月の食文化 -節日のまなくい-
民俗学者の柳田国男は『食物と心臓』(1940年)の中で、正月や祭りなどの節日にわざわざ海の魚を用いる習慣が各地でみられることについて、「この日を精進にせぬ大きな力が、備わっていたことが想像せられる」と興味深い指摘を行っています(*´ー`*人)
柳田によれば、イワイとは本来、「忌む」ことに通じる言葉で、厳粛な禁戒と解放の歓喜の両方の意味を有していましたヽ(=´▽`=)ノ
そして、イワイの場では、禁戒すなわち精進を終えて自由な祝賀へと移行するうえで、「まなくい(魚食い)」の儀式が必須だったのではないかというのです( ●≧艸≦)★
そうでなければ、「正月だから嫁迎えだから、必ず海から捕ったものを食べねばならぬと、無理算段までするようになった」ことに説明がつかないと述べています(σ・∀・)σ
参考資料
https://www.kibun.co.jp/knowledge/shogatsu/database/fish/index2.html