縁起物としての魚

正月に食べる魚のうち、先述した鰤と鮭以外を上位から見ると、鯛、数の子、海老、鮪、烏賊と続きます(*´ー`*人)

戦後になって高級食材の仲間入りをした鮪を除き、他はいずれも江戸時代からめでたい魚として祝い事に用いられてきたものばかりですo(*⌒―⌒*)o

 

鯛や数の子は、中世の成立といわれる『包丁聞書』に「出門に用る魚鳥」として記載されていますし、海老は、その漢字から長寿を表すとして、江戸時代初期の『日本永代蔵』に蓬莱の飾りとして用いられていたことが書かれています( ●≧艸≦)★

烏賊(スルメ)は平安時代の『延喜式』にも記載された神饌で、江戸時代には「須留女」、近年にいたっては「寿留女」と当て字されて結納にも用いられますo(*^▽^*)o~♪


ちなみに、「家庭の魚料理調査」で、正月に限らず「祝い事に用いる魚」を訪ねたところ、単独の魚種として名前があがったものは、鯛が他を圧して一位、以下は鮪、鮭、海老、烏賊、鰤が上位を占めています٩(*>▽<*)۶

この結果からは、現代においては正月も祝い事のひとつとしてとらえられており、縁起がよいとされる魚を好んで食する傾向にあることがわかります( ●≧艸≦)★

 

参考資料

https://www.kibun.co.jp/knowledge/shogatsu/database/fish/index4.html