最も大衆化した魚料理 - かまぼこ -3

明治の文豪、夏目漱石の代表作『吾輩は猫である』にも、「口取の蒲鉾」を正月に食べる場面が登場します*。٩(ˊᗜˋ*)و*。

こうしてみると、明治から大正にかけては、裕福な都市民の間で、正月をはじめとする祝い事の時に食されていたことがわかります☆

 

昭和11(1936)年の『新時代割烹教本』16には、正月の口取の食材として紅白のかまぼこが紹介されていますが、今日のように全国の家庭のおせち料理として定着するのは、おそらく戦後の高度経済成長期以降のことと思われます٩(*>▽<*)۶

その背景には、高級品から比較的安価なものまでバリエーションが豊富になったことと、冷蔵物流や冷蔵配送、保存技術の発達で、いつでも新鮮な商品を入手することが可能になったことがありますo(*⌒―⌒*)o

かまぼこは、今や、正月の家庭の食卓において、もっとも大衆化を果たした魚料理であるといっても過言ではないのかもしれません(*´∇`*)

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参考資料

https://www.kibun.co.jp/knowledge/shogatsu/database/fish/index5.html